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大塚 孝治*; Gade, A.*; Sorlin, O.*; 鈴木 俊夫*; 宇都野 穣
Reviews of Modern Physics, 92(1), p.015002_1 - 015002_52, 2020/03
被引用回数:194 パーセンタイル:96.42(Physics, Multidisciplinary)魔法数によって特徴づけられる原子核の殻構造は、長らく陽子数, 中性子数によらずほぼ不変であると考えられてきたが、近年、不安定核ビーム実験の著しい進展により、極めて中性子過剰核では安定核では見られなかった魔法数が出現するなど、殻構造が陽子数, 中性子数に応じて動的に変化することが明らかになった。本レビュー論文は、不安定核の殻構造研究に業績のある理論, 実験研究者によって、その理論的な基礎と最近の実験の進展をまとめたものである。殻構造の変化の源となるモノポール相互作用の定義など、従来の文献でははっきりと書かれてこなかった事項も含め、詳しく説明した。
宇都野 穣
no journal, ,
ハドロン, 原子核, 原子分子, 物性物理に共通の物理を議論することを目的としたこのワークショップにおいて、この講演では、原子核の殻構造に関する最近の話題を提供する。殻構造は原子, 原子核, マイクロクラスターなど、メゾスコピック系に共通の概念である。原子核における殻構造は、非常に強いスピン軌道相互作用によって特徴づけられているが、その起源は未だに完全には理解されていない。近年、中性子過剰核において新魔法数が発見され、こうしたエキゾチックな現象は、スピン軌道相互作用がテンソル力の影響によって大きく変化していることによるものと考えられている。また、スピン軌道相互作用の増減はヤーンテラー効果にも影響を与え、その結果、原子核の変形も変化させるという興味深い現象をも引き起こす。